つくしだより7月号

いつまでも残るもの

いつまでも残るもの
いつまでも残るもの

<今月の聖句>「しかし、勇気を出しなさい。」

(ヨハネによる福音書 16章 33 節)

「暑くなりましたね」と、ご近所で挨拶する機会が増えてきました。でも園庭を駆け回る子どもたちから、「暑いよ」と言われたことはありません。
子どもは暑さを感じないのでしょうか? そんなことはないはずです。
ただ、暑さを忘れるほど夢中になることが今日も、明日もあるのででしょう。
丸太をどけたら、ダンゴムシ5匹もつかまえたよ。
畑のじゃがいも、いっぱいとれたよ。みんなではこぼう。
この木はね、ここに手をかけ、こうやって登るんだよ。
豊かな自然と心ゆくまで関わりあえる、ゆったりとした時間が流れている。
身の回りのいろんな不思議や興味を、一緒にはぐくむ友だちが、そこにいる。
なんだか楽しそう、これやってみたい、今の気持ちを素直におもてにだせる。
そんな、つくしの保育本来の目的がコロナ自粛で飾りをぬいだ今だからこそ、さらにいっそう、実現に向かって動き出しているようにさえ、思えるのです。

「つくし保育園の方ですか? いちどお話したいと思っていたんです」と市内のある保育イベントで一人の若者から声をかけられました。
聞けば…
「私の親友が、つくし保育園に通っていたそうなんです。彼は『つくしではこれをした。あれをした。あれが楽しかった。毎日こうやって遊んでいた。ほんとうに楽しかった』と、いつも口にして私に教えてくれます。彼のつくし卒園の友人たちと会ったときも、皆口々に思い出を話し出す。私なんか、自分の通っていた園でのこと、ほとんどわすれているのに…」

子どもの心にいつまでも残るもの。それは大人が与えるものではありません。
子どもたちがそのとき心からやってみたいと思ったことを、ほんとうにやれた。
満足ゆくまでやり通せた。その積み重ねが子どもの心を大きく豊かにします。
「あのときはいつも楽しかった。」
この夏の一日も、やがてそう言ってもらえる日のくることを
きょうも夢見ているのです。

(つくし保育園園長 つだかずお)

<礼拝のご案内>
毎週日曜日あさ10時30分 だいご教会
心あたたまる讃美歌、聖書のおはなし。共に主に感謝しましょう
はじめての方を歓迎します